日本と韓国の防火材料試験は、実は同じ土台に立っています。どちらもコーンカロリーメーター試験(ISO 5660-1系、加熱10分・総発熱量8MJ/m²以下など)で準不燃級を判定します。この共通点は日韓の試験制度比較で詳しく扱いました。この記事では、当社が扱うフィルムのKFI認証について、法定基準値と実測値を数字で公開します。
認定の構造:材料か、組合せか
日本のバイヤーからよくいただく質問が「フィルム単体で認定されるのか」です。日本の大臣認定は多くの場合、フィルム+指定不燃下地(+指定接着剤)の組合せに付与されます。3Mダイノックやサンゲツ リアテックの不燃・準不燃認定がこの方式です(適法な仕組みです)。
一方、韓国KFIの室内装飾物 不燃・準不燃材料認証は、材料(フィルム)自体に発行されます。当社が扱うネオテックSAVEの認証書(認証番号 내장24-13、2024年発行、メーカー名義)がこれに当たります。原本スキャンは認証セクションに掲載しています。
なお韓国には建築法系の品質認定(コーンカロリーメーター+ガス有害性のみ)とKFI認証(45度燃焼試験まで一括)の2制度があり、下表はKFI認証のものです。
基準値と実測値
| 試験 | 法定基準 | 実測値 |
|---|---|---|
| 総発熱量(10分・コーンカロリーメーター) | 8MJ/m²以下 | 0.57 / 0.73 / 0.83 MJ/m² |
| 200kW/m²超の継続時間 | 10秒以内 | 0.0秒 |
| ガス有害性(マウス行動停止時間) | 9分以上 | 13分55秒 / 14分54秒 |
| 45度燃焼:残炎/残じん | 3秒/5秒以内 | 0.0秒 / 0.0秒 |
| 炭化面積/炭化長 | 30cm²/20cm以内 | 2.5~3.4cm² / 1.9~2.3cm |
総発熱量の実測は基準値の約1割です。数値は良好ですが、正直に線を引きます。準不燃は不燃ではなく、試験室は実際の火災ではありません。等級材料の役割は、火災拡大を遅らせて避難時間を確保する方向に働くことです。
素材の違いも数値の背景に
同じ準不燃級でも、塩ビ(PVC)系フィルムと当社のPP/PET(非塩ビ)系では燃焼時の生成ガスが異なります。塩ビは燃焼時に塩化水素を発生させますが、非塩ビ素材には塩素由来ガスの発生源がありません。この比較はリアテックとの事実比較で扱っています。
案件の提出書類として認証書スキャンが必要な場合や、認定構造について確認したい点がある場合は、お問い合わせからご連絡ください。
カバー画像はイメージ画像(AI生成)であり、試験所の実写真ではありません。
