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大臣認定

大臣認定番号(NM/QM/RM)の読み方 — 準不燃内装材の仕様書チェック実務

約4分
大臣認定番号(NM/QM/RM)の読み方 — 準不燃内装材の仕様書チェック実務

仕様書に「準不燃」と書いてあれば安心、ではありません。設計者・施工店が本当に確認すべきなのは、その材料が受けている大臣認定番号と、その番号がどんな条件で成立しているかです。ここでは、内装材の仕様書に並ぶNM/QM/RMという記号の読み方を、実務のチェック手順として整理します。

記号は「等級」、番号は「個体」

日本の防火材料の大臣認定番号は、先頭の記号と4桁の通し番号でできています。先頭の記号が防火区分(等級)を表します。

記号 区分 加熱時間の目安
NM 不燃材料 20分
QM 準不燃材料 10分
RM 難燃材料 5分

日本壁装協会 防火性能

つまり仕様書に「QM-○○○○」とあれば、それは準不燃材料の認定を、この4桁で特定される一件として受けている、という意味です。サンゲツの解説も、不燃はNM、準不燃はQM、難燃はRMと明記しています。(サンゲツ 防火認定制度) ここで外せない前提があります。準不燃は不燃ではありません。QMとNMは加熱時間が10分と20分で異なり、準不燃はあくまで一定条件下で発熱を抑える等級です。区分そのものの意味は内装制限と準不燃とはで詳しく整理しています。

番号があっても「単体では認定されていない」

仕様書チェックで最も誤解が多いのが、認定番号は材料単体の性能を保証するものではない、という点です。壁装材料の多くは、下地基材との組み合わせで防火性能を取得しています。サンゲツは次のように説明しています。

防火壁装材料は下地基材との組合せによって得られた防火性能により認定を受けており、下地基材によって同じ壁紙でも防火性能が異なる場合があります

あわせて「下地基材については、国土交通大臣が定めた防火材料であること、また認定の仕様に定められた範囲内でしか施工できません」とも述べています。(サンゲツ 防火認定制度) 同じ番号の材料でも、認定書の別添で指定された下地・接着剤・施工方法の範囲を外れれば、その番号は成立しません。仕様書には「番号」だけでなく「下地の指定」までセットで書かれているかを確認してください。

番号は「検索して確認する」もの

認定番号は、実在と内容を公式に照合できます。国土交通省は、大臣認定書の省略対象となる構造方法等の名称・認定番号を検索できるサイトを案内しています。(国土交通省 構造方法等の認定) 実際の照会は、国土交通省建築指導課の指導のもと一般社団法人建築性能基準推進協会が提供するデータベースで行え、認定番号や品目名から検索できます。(認定情報検索システム)

なお、準不燃かどうかの判定そのものは、感覚ではなくコーンカロリメーター(ISO 5660-1)による発熱量試験で行われます。番号の背後には、この定量的な試験があると理解しておくと、書類の重みが変わります。(CERI コーンカロリメーター試験)

不燃・準不燃・一般材の3種を同条件で加熱した比較試験の様子 等級の差は、燃え方・発熱・煙の差として現れる。認定番号は、その差を条件付きで裏づける記号。

仕様書チェックの3点

  1. 記号を見る — NM/QM/RMのどれか。求める防火区分と一致しているか。
  2. 番号を照合する — 実在するか。品目名・申請者・認定日が資料と一致するか。
  3. 条件を読む — 認定書別添の下地・接着剤・施工範囲に、実際の納まりが収まっているか。

最後に立ち位置を正確に書きます。YEILDECOはメーカーではなく、PVCフリー内装フィルムを扱う流通・代理店です。当社が流通するフィルムは、韓国のKFI(韓国消防産業技術院)による準不燃材料の認定を受けています。一方、日本国内で使う際の大臣認定(QMなど)は韓国の制度とは別であり、別途の取得・協議が前提です。「日本の大臣認定を保有している」とは書けません——ここを取り違えないことが、仕様書を預かる側の安全側の姿勢です。日本のプロジェクトでの適用可否や必要書類については個別にご相談ください。→ YEILDECOの製品情報(日本語)

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