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3MダイノックとPVCフリーフィルム — 素材軸で見るファクト比較

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3MダイノックとPVCフリーフィルム — 素材軸で見るファクト比較

内装フィルムを検討すれば、まず3Mダイノック(DI-NOC)に行き着きます。日本の不燃大臣認定フィルムの事実上の標準であり、NM-3108・NM-3137など多数の不燃認定を保有する定番製品です。この記事はダイノックを貶めるものではありません。その正当な実績を前提に、それでも発注前に確認する価値のある2つの軸を、事実だけで整理します。

軸1:認定は何に付いているか — 組合せ vs 材料

ダイノックの不燃認定は、フィルム単独ではなく「フィルム+指定不燃下地(石膏ボード・金属板など)+指定接着剤」の組合せに付与されています。これは3M自身の施工マニュアルに明記された、大臣認定制度の正当な仕組みです。実務上の含意はひとつ:認定条件どおりの下地・接着剤で施工して初めて、認定の等級が成立するということです。

一方、当社が扱うネオテックSAVEの韓国KFI認証は、材料(フィルム)自体に発行されます(認証番号 내장24-13、メーカー名義)。日韓はコーンカロリーメーター試験(ISO 5660-1系)という試験方法を共有していますが、認定の単位が異なるわけです。この構造の違いはKFI認証の試験数値を読むで数値とともに解説しました。どちらが「正しい」という話ではなく、書類のかたちが違うので、案件の要求に合わせて確認すべき点が変わるという話です。

軸2:素材 — 塩ビか、塩ビフリーか

ダイノックはビニル(塩ビ/PVC)系フィルムです。世界の定番フィルムの多くが塩ビ系であり、これ自体は業界の標準的な選択です。

比較の意味が生まれるのは燃焼時です。塩ビは分子内に塩素を多く含み、燃焼時に塩化水素(HCl)という塩素由来の刺激性ガスの発生源になります。当社の取扱製品(ハンソル アトエコ・ネオテックSAVE)はPP/PET(ポリオレフィン)系の塩ビフリー素材で、塩素が原料段階から存在しないため、HCl・ダイオキシンへつながる経路そのものがありません。この比較はリアテックとの比較記事でも扱った、当社の一貫した論点です。

正直に範囲も添えます。塩ビフリーは「有毒ガスゼロ」を意味しません。 どんな有機素材も燃えればCO(一酸化炭素)と煙を出します。塩ビフリーが取り除くのは塩素由来の経路だけです。なお金属の火災安全層はネオテックSAVE固有の構造で、ハンソル製品とは仕様が異なります(ブランド間でスペックを混同しないのが当社の表記原則です)。

発注前チェック

  1. 認定の条件: 組合せ認定の製品なら、指定下地・指定接着剤が現場条件と合うか。材料認定の製品なら、提出書類が案件の要求形式と合うか。
  2. 素材表記: ビニル/塩ビか、PP/PETか。「エコ」という形容ではなく素材名で確認。
  3. 数値: カタログの等級名ではなく試験成績の実測値まで見る — 当社は基準値と実測値を公開しています。

各国等級の対応関係は規格比較、認証書類の原本スキャンは認証セクションにあります。案件別の書類相談はお問い合わせからどうぞ。

カバー画像はイメージ画像(AI生成)で、実際の取扱色(AW009・AW002)のスウォッチを参照して再現しています。

YEILDECO

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