演出イメージです。カラー: AW005(ウッド系カラー一覧)
「フィルムは施工後どのくらい持ちますか」「掃除はどうすればいいですか」。よくいただく質問ですが、手入れの案内は誇張が入り込みやすい分野でもあります。この記事では、メーカー仕様書が実際に定めていることを先に確認し、仕様書にない部分は一般原則として分けてご案内します。
仕様書にあること
ハンソルの準不燃シート仕様書のうち、手入れ・保管に直接関わる項目は次のとおりです。日本語版は製品ページから製品仕様書(PDF)としてダウンロードできます。
品質期間:製造日から最低5年は品質を維持し、推奨保管条件を守れば最長8年まで安定して使用できると規定されています。起算点は施工日ではなく製造日なので、ロールのまま長く保管する資材は、製造日と保管環境を先に確認しておくと確実です。
シワ・折れ:強いシワや折れは、元に戻らない場合があります。施工前の資材を寝かせて積み重ねたり、折って保管したりすると、その跡がそのまま不具合になります。ロールは立てて、押しつぶされないように保管するのが基本です。
定着期間:施工後は、現場の環境により最短15日、長いと6か月以上の定着期間を見込みます。施工直後の数日に見える細かな浮きをすぐに不具合と判断しにくいのはこのためで、逆に定着期間を過ぎても浮きが残っている場合は、施工者と相談するタイミングです。
温度:初期の接着力は温度に敏感です。仕様書は、10°C以下では初期接着力が著しく落ちるとして温風の使用を勧め、作業時の室内を18〜24°Cに保つよう推奨しています。定着期間中も室温を下げないよう管理するのは、当社の実務上の推奨です。冬に施工したあと、暖房を入れないまま置かれる現場で浮きが出やすいのはこのためです。
曲面の施工計画:この素材は熱による変形が少ないCPP系で、施工後の収縮や反りが少ないのが特長です。どのフィルムでも、難度の高い複合曲面は面を分けた重ね貼りで計画します。手入れの面では、曲面やコーナーが最初に浮きの出る部位なので、点検もそこから始めると効率的です。
表面の汚れに強い理由(根拠のある範囲で)
当社が扱うネオテック SAVE 系には、防汚表面の特許(セルフクリーニング機能のオレフィンシート、韓国特許第10-1889615号、特許権者ネオテック)が適用されています。室内用の製品なので「雨で洗い流される」という意味ではなく、汚れが付きにくく、付いても拭き取りやすいイージークリーン表面と理解するのが正確です。
仕様書にないこと:一般原則としてのみご案内します
日常の掃除方法(洗剤の種類や拭き方)は、仕様書に規定がありません。そのため、この部分は表面仕上げ材の一般原則の範囲でお伝えします。柔らかい布で拭くのが基本で、研磨剤入りのたわしや強い溶剤は、どの表面仕上げ材でも傷めるおそれがあるため避けるのが無難です。油性の落書きなど特定の汚れは、目立たない部分で先に試すと確実です。判断が難しい場合はお問い合わせからご相談いただけます。
項目ごとの根拠
| 項目 | 根拠 | 内容 |
|---|---|---|
| 品質期間 | 仕様書 | 製造日から最低5年、保管条件を守れば最長8年 |
| 保管 | 仕様書・実務 | シワ・折れは元に戻らない場合あり、ロールは立てて保管 |
| 定着期間 | 仕様書 | 最短15日、長いと6か月以上。過ぎても浮きが続けば点検 |
| 温度 | 仕様書・実務 | 作業時は室内18〜24°C(仕様書、10°C以下で初期接着力が低下)、定着期間中も暖房を維持(実務) |
| 日常の掃除 | 一般原則 | 柔らかい布、研磨剤・強い溶剤は避ける |
浮きや剥がれの原因の多くは、施工時の下地にあります。下地の準備は下地ガイド、プライマー・圧着・コーナー処理の要領はキッチンシンク扉のガイドにまとめています。当社の施工は韓国国内で行っています。日本からの製品・輸入のご相談はお問い合わせからどうぞ。
